バルガス(STATUS 25筐体)

実機について 1984年5月、カプコンから登場した縦スクロールシューティングゲーム。
同社の設立後、初のビデオゲームである。
全3ステージ構成だが、自機を全て失うまでゲームは続行する。

方向レバーで自機を操作、通常攻撃のツインショットと貫通力のあるキャノン砲で攻撃する。
キャノン砲は弾数制限があるが、進行中に出現するアイテム"Pow"を取得すると1つ補充される。
その他のアイテムとして、敵の移動速度が下がる【S】、敵弾が遅くなる【D】、敵の数が減る【E】が出現する。
これらのアイテムを取り続けると、星の形をしたボーナスアイテム「佐吉」が出現する。

虫のような中型敵が出現したり、風車のような敵「弥七(やしち)」が登場するなど、
ゲームシステムは後に「エクゼドエクゼス」に継承されている。
更に"Pow"は同社の様々なゲームにも登場するなど、「弥七」と共にカプコンを代表するキャラクターの一つとして認知されている。


【STATUS 25】
1991年から販売された汎用筐体。
画面サイズが25インチと18インチの2種類存在する。
モニターの横置き・縦置きにも、自在に対応可能。
作品&戯言 中身と外身の年代が全く異なりますが、当時の古き良き思い出も語りたく「エクゼドエクゼス」と共に、
同社の汎用筐体「STATUS 25」に強引に載せてみました(笑)

カプコン初のビデオゲームということですが、残念ながら当時プレイした事はありません。
作者は兄貴や友人達と一緒に、小学校低学年からゲームセンターやボウリング場に通っていまして、
(一応は親公認で、決められた小遣いで遊びに行っていて、決して不良少年ではありません(笑)
風営法改正(1985年2月)で大人の目が厳しくなって以降は、ゲーム機を置いてる駄菓子屋をメインに巡っていましたが、
この頃の駄菓子屋で置いてたカプコンのゲームは「ソンソン」「1942」「魔界村」「戦場の狼」とか、
実質的な続編の「エクゼドエクゼス」くらいで、何故かこのゲームは見当たりませんでした。
初プレイはプレイステーション向けに発売された、レトロゲームのオムニバスソフト「カプコンジェネレーション第3集」でした。


エクゼドエクゼス(STATUS 25筐体)

実機について

これは地球から6千光年も離れた、ある惑星での物語…
工業用に改良された昆虫型巨大生物EXES(エクゼス)は、人間型生物NEG-NINに攻撃を仕掛けるようになった。
これに驚いた科学者たちは、2機のEXES撃退用メカ、カーネル号とサージェント号を造る事になった。
しかしEXESの秘密兵器「EXED EXES」も完成間近のようだ。
急げ!!一日も早くEXES軍を全滅させるのだ!


1985年2月、カプコンから登場した縦スクロールシューティングゲーム。
前年に登場した、同社初のビデオゲーム「バルガス」のリメイク作品に当たる。
更にゲームシステムには、「1942」や「ソンソン」からの要素も含まれている。
2人同時プレイ可能。
1プレイヤー側は銀色の機体「カーネル号」、2プレイヤー側は金色の機体「サージェント号」を操作する。
操作系は方向レバーと攻撃ボタン・緊急回避用"メガクラッシュ"ボタンで構成される。
メガクラッシュは使用すると画面内の敵弾が消滅するが回数制限があり、2人同時プレイでは共有になる。
敵は飛行する昆虫型の他に、浮遊大陸には砲台やレーダーが配備されているが、
全ての敵はメインショットで破壊可能で、地上・空中の撃ち分けが無いが、
射程距離に制限があり、通常のままでは画面の半分辺りまでしか届かない。

ステージの特定場所には【Pow】と描かれたカプセルがあり、取得するとカプセルの枠の色に応じて自機がパワーアップする。
一般的なゲームと異なり、同じアイテムを連続して取得してもパワーアップしない。

  • 枠が銀色でPowが黄色…連射力が上がり、射程も僅かに延びる。
  • 枠が金色でPowが白色…弾の形が変わり、射程も大幅に伸びる。
  • 枠が黄色でPowが白色…攻撃が3列に広がる。射程がスコア表示の下辺りまで届くようになる。
  • woP…「ウォップ」と称する。取得するとパワーダウンするが10000点ボーナスが入る。
上記と異なり文字のみの「Pow」アイテムも存在し、取得すると「ソンソン」のように画面内の敵がボーナスフルーツに変わる。

砲台等が設置された浮遊大陸を背景にしたエリアを進行し、エリア末端に出現する浮遊要塞を破壊するまでが
基本的なゲームの流れになるが、特定のエリアでは途中で画面が暗転する「HI-POINT AREA」に変わる。
この区間では敵の攻撃が僅かに緩くなり、ボーナスフルーツに変える「Pow」も出現するため、
一挙に大量得点のチャンスとなる。
50000点で自機が追加されると共に、星の形のキャラクター「佐吉」が画面中央を横切るように出現する。
取得するとメガクラッシュの回数が追加される。
各エリア末端に必ず登場する浮遊要塞は、砲台やコアなどの構造物を全て破壊すると撃沈する。
ラウンド16で出現する浮遊要塞「EXED EXES」を破壊するのが本来の目的だが、スコアが1000万点に到達すると
エンディングメッセージが表示され、そのままゲームオーバーとなる。

作品&戯言 数多くのカプコン作品の中で一番のお気に入りです。
上記にあるように当時、事実上の前作に当たる「バルガス」は全く見た事が無かったんですが、
この作品は地元のゲームセンターや駄菓子屋で、「魔界村」や「戦場の狼」共々設置されてました。
初めてプレイした場所すら忘れてしまうほど、探すのに困らなかったゲームでした(笑)
自機の移動が妙に遅かったり射程距離に制限があったりと、なかなかクセの強い内容でしたが、
硬派なシューティングゲームに見えて、何故か「ソンソン」のようなボーナスフルーツが出現したり、
浮遊大陸の砲台を破壊して隠しボーナスを探したり、エリア毎に形が異なる浮遊要塞が登場するなど、
先のステージに進みたくなる要素も非常に多く、ついついコンティニューしたくなるゲームでした。
見掛けたら必ず遊んでいたゲームの一つでしたが、2〜3回コンティニューしても最終目標の「EXED EXES」も拝めず、
1000万点でエンディングも後年になって初めて知りました。

同年にファミコン版が登場し「家で思う存分遊べる〜♪」と、ワクワクしながら兄貴と一緒に遊びましたが、
ヤケに甲高いBGMに、まともにプレイするのが辛いくらいに酷いチラつき…
当時のファミコンは、キャラクターが多数並ぶと動きがガクガクになったり、
キャラクターが激しく点滅したりするゲームは普通にあったので、別に珍しくなかったんですが、
これを発売した会社の言い訳がねぇ…
兄貴が本当に販売元の徳間書店に電話を掛けて「点滅は敵のフラッシュ攻撃」と言う、例の有名な言い訳を聞いてました。
現在もなお、ゲーム関連のブログや書籍で散々語り継がれるネタですね(苦笑)
上記の事が原因かどうか不明ですが他のカプコン作品と異なり、家庭用ハードへの移植に恵まれてない作品でしたが、
カプコン歴代ゲームのオムニバス作品集の一つとして、漸く様々なゲーム機で遊べるようになりました。


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